HARLEY-DAVIDSON 00' TC88 FLSTF

ハーレー ギアドライブカム化 続編です。

IMG_0382


前回は カムプレート組み上げまででした。

[ この記事の 前BLOG 02 ]は こちら

ギアカム(カムギア)を組み付けます
*アウターカム・ドライブギア 46Nm. クランクシャフト・ピニオンギア 33Nm.
( 20Nmで仮締 360°戻し 本締)

IMG_0384

IMG_0387


アウターギア側での バックラッシュ(バックラッシ)の測定に進みます。

バックラッシュとは・・・・

IMG_0386


ギア(歯車)間のガタ・遊びのコト。
この遊びが大きいと タペット音のようなカタカタ音が出る・・
この遊びが小さいと ギアの唸り音 ギューンとかヒューンとかが出る。

*遊びが 0 は最も危険・・
ギアサイズが大き過ぎるという事なので 軸心がギアによって押し広げられ
ブッシングの摩耗や シャフトが曲がる・折れるというコトに・・・

各ギア・メーカーにより こちらも推奨数値が異なりますが
今回 S&Sなので推奨指定値は .0005”~.001”


IMG_0390

測定 .0016”÷2なので .0008” OKです
(*指定値内では在りますが リミットに近い数値ではあります・・)

指定値外の場合 範囲内に収まる様に オーバーないしアンダーサイズの
ギアに変えなければなりません・・一安心です

IMG_0391

オイルフィルター 入荷しました!
[ PC RACING ]製 
冷却効果もあり、清掃メンテナンスで半永久的に使用できるとの事。

アルマイトブラック/ポリッシュフィン
先に組み付けさせて頂いたオイルクーラーに違和感なく ジャスト・フィット

リフター(タペット)廻りに進みます。

IMG_0396


リフターは バラシ、各チェック後 組み上げ、オイルに漬けてエア抜きしてあります。
ロッカー ガタ等 各部チェック後 組み直し、オイル注油します。


IMG_0398

IMG_0404

プッシュロッド インナースプリングとワッシャー 錆てます。
よくある症状ですね・・錆取して錆止め 耐熱のグリス塗っておきます。

リアから組み上げていきます。

IMG_0405

IMG_0406


IMG_0411


トルク値やら 締る順番やら 油圧が落ちるのを待つやら やることだらけで
画像撮ってません・・フロント側 ロッカーまで組み上がってます。


IMG_0414


IMG_0412


エンジン組み上げ エキゾースト組み上げの間に メーター入荷です。


IMG_0416


タコ・メーターを追加したいとの御要望

後付けでの ミニ・タコでは スタイリング的にも芳しくないので
コンビネーションメーターをチョイス。

タコメーター追加に伴う 配線作業。

IMG_0419

IMG_0420

タコメーター パルスを拾うカプラー部での配線処理後、
併せてシート下の配線も処理します。

IMG_0431

IMG_0426

IMG_0427


始動・試乗し各部 確認作業を行います。

IMG_0428


ギアカム(カムギア)特有のメカ・ノイズします。
好き嫌いがハッキリ分かれるノイズです。

歳を重ねる毎 心配性に成るようで・・気にし出すと尚更 気になります


タペット音のようなノイズ・・
ギア間のバックラッシュ値が大きい場合 耳にするノイズですが 
測定平均値÷2 .0008”で推奨規定値(.0005”~.001”)内 確認の上 組み上げておりますので
ギア交換によりキツく成ってしまうよりは 現状でOKとします

IMG_0438

IMG_0439

お待たせ致しました 作業及び試乗、納車準備 完了です
追って御連絡致します。

COLD TURKEY A/S  Kustom Psycho Works